起業や副業について考え始めると、急に自分に足りないものが気になりませんか?
「私には特別なスキルがない」
「もっと勉強しなければ」
「資格を取ってからでないと、仕事にはできない」
「人に話せるような実績もない」
周りで活躍している人を見るほど、自分には何もないように感じてしまいます。
私も、できていないことばかり見ていた時期がありました。
もっと大きな実績が必要。
もっと結果を出してからでなければ、人の役には立てない。
そう考えていると、今まで自分がしてきたことまで、小さく見えてしまいます。
でも、本当に何もないのでしょうか。
経験は、仕事の中だけにあるわけではない
「これまでの経験を振り返ってみよう」と言われると、最初に思い浮かぶのは仕事かもしれません。
何年会社に勤めたか。
どんな役職だったか。
どのような成果を出したか。
もちろん、それも大切な経験です。
けれど、私たちが積み重ねてきたことは、仕事だけではありません。
たとえば、子育て。
子どもの話を聞いたり、予定を調整したり、家族の状態に合わせて動いたり。思いどおりにいかない中で、何度も考え、やり方を変えてきたはずです。
家事も同じです。
限られた時間で食事を用意する。家族の予定を把握する。毎日の生活が回るように、見えないところで段取りをする。
当たり前にやってきたことかもしれません。でも、その中では、判断したり、工夫したり、続けたりしています。
ほかにも、
- 会社員として続けてきたこと
- 地域や学校で関わってきた活動
- 長く続けている趣味
- SNSやnoteで発信した経験
- お金や時間を使って学んだこと
- うまくいかず、やり方を変えたこと
- 人間関係の中で身につけたこと
こうして見てみると、経験は生活のあちこちにあります。
自分の経験を小さく見積もってしまう
長くやってきたことほど、自分では価値に気づきにくいものです。
「誰でもできることだから」
「仕事としてやったわけではないから」
「たいした成果ではないから」
そうやって、数える前に消してしまいます。
けれど、今はまだ「価値があるか」「仕事になるか」を決める段階ではありません。
まず必要なのは、自分が実際にやってきたことを、なかったことにしないことです。
仕事になる経験だけを探そうとすると、見つかるものが限られてしまいます。
最初は、役に立つかどうかを判断せず、事実を拾ってみます。
たとえば、
- 子どもの部活動を何年も支えた
- 職場で新しい人に仕事を説明してきた
- 家計簿を続けている
- 地域の行事を手伝った
- SNSを始め、自分で調べながら投稿した
- 失敗したあと、別の方法を試した
一つひとつは小さく見えても、その経験の中に、自分なりの工夫や判断があります。
その積み重ねが、これから誰かの役に立つこともあります。
経験を「4つの引き出し」から探してみる
仕事にできるものを、無理に探さなくても大丈夫です。
まずは、自分がやってきたことを10個集めてみませんか。
次の4つの引き出しから探すと、思い出しやすくなります。
仕事
- 担当してきた業務
- 人に教えたこと
- 困ったときに工夫したこと
- 長く続けた仕事
- 働き方を変えた経験
家庭・子育て
- 家族の予定を調整してきたこと
- 子どもの成長を支えた経験
- 家事を続けるための工夫
- 親や家族のサポート
- 家庭の問題に対応した経験
学び・趣味
- 長く続けている趣味
- 学んできたこと
- 資格取得のために取り組んだこと
- 独学でできるようになったこと
- 好きで調べ続けていること
人との関わり
- 人から相談されたこと
- 誰かを支えた経験
- 地域や学校で担当したこと
- SNSやコミュニティでの交流
- 人間関係で失敗し、改善したこと
各項目を均等に書く必要はありません。
仕事が多くても、家庭の経験が多くても大丈夫です。まずは合計10個を目指してみてください。
どうしても思い浮かばないときは、過去の写真、手帳、SNSの投稿を見返してみましょう。
「そういえば、こんなこともしていた」と、忘れていた経験を思い出せるかもしれません。
今日は、評価しない
書き出している途中で、
「これは仕事にはならない」
「こんなことを書いても意味がない」
と思うかもしれません。
今日は、その判断をいったん横に置いてください。
経験を集める作業と、その経験をどう生かすか考える作業は別です。
最初から商品やサービスに結びつけようとすると、目立つ経験しか残りません。
まずは、自分の経験をなかったことにせず、そのまま拾ってみます。
「私には何もないと思っていたけれど、意外といろいろやってきたかもしれない」
そう気づけたら、最初の棚卸しは十分です。
10分だけ、自分の過去を4つの引き出しから探してみてください。
そして、見つけた10個の中から「これは、すっかり忘れていた」と感じたものに、丸を一つつけてみましょう。
自分では当たり前だと思っていた経験の中に、これから誰かの役に立つものが見つかるかもしれません。
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